まだ大丈夫、と思っている方へ

今の暮らしを、いちど整理してみませんか

まだ大丈夫、と思っている方へ
※特に、離れて暮らすご家族の方に多いご相談です

介護が必要になったから、入居を考える。

実は、多くのご家族はそうではありません。

「まだ大丈夫だと思っていたけれど、このままでいいのか分からなくなった」

そんなときに、今の状況を一度整理するためのページです。

「何か起きてから」では遅いと感じた瞬間

多くのご家族が、「入居を考え始めた理由」を振り返ると、大きな出来事よりも、
いくつかの“ヒヤッとした経験”が重なっていたと話されます。

たとえば

考え始めた主な理由
  • 出かけたまま帰り道が分からなくなり、 警察から連絡が来たことがある
  • 外出先で転んでしまい、 近くの方に助けてもらったことがある
  • 火の消し忘れや、 鍵のかけ忘れが増えてきた
  • 薬の飲み忘れや、 飲んだかどうか分からなくなることがある

こうした出来事が起きたあと、多くの方がこう感じます。

「大きな事故にならなくてよかった」
「今回はたまたま運がよかっただけかもしれない」

そして同時に、次も同じように済むとは限らない、という不安が、心のどこかに残ります。

それでも「まだ大丈夫」と思ってしまう理由

この段階でも、すぐに入居を決めるご家族は多くありません。

大丈夫と思ってしまう理由
  • 仕事や生活が忙しく、すぐ動けない
  • 離れて暮らしていて、状況を実感しにくい
  • 本人が「一人で大丈夫」と言っている

こうした理由から、「もう少し様子を見よう」と考えるのは、とても自然なことです。

見落とされがちな、静かな変化

ただ、この時期に静かに進んでいる変化があります。

それは、毎日の暮らしの中で少しずつ起きる変化です。

見落とされがちな変化
  • 同じものばかり食べるようになった
  • 食事の量が減ってきた
  • 外出や人と会う機会が少なくなった
  • 以前より動くのが億劫そうに見える

どれも一つ一つは、「年齢のせいかな」で片づけてしまいがちです。

けれど、こうした変化が重なると、いざという時に、体力や気力が追いつきにくくなることがあります。

大切なのは、「今すぐ決めること」ではありません

ここでお伝えしたいのは、「すぐに入居を決めましょう」という話ではありません。

何かが起きてから考えるのではなく、
起きない状態をどうつくるかを、
先に整理しておくこと。

そのために、今の状況を一度立ち止まって見直すことが、とても大切なタイミングがあります。

このページは、その“整理のための場所”です。

こんな変化はありませんか?

大きな出来事がなくても、日々の暮らしの中に、少しずつ現れるサインがあります。

当てはまるものがあっても、「今すぐどうこうしなければいけない」という意味ではありません。
いまの状況を整理するための目安として、気軽にチェックしてみてください。

日々の暮らしについて

  • 同じ食べ物ばかり選ぶようになった
  • 食事の量が以前より減ってきた
  • 冷蔵庫の中身が偏っている、賞味期限切れが増えた
  • 食事の時間が不規則になってきた

体や動きについて

  • 歩く速度が遅くなったと感じる
  • 立ち上がるときに、手すりや壁につかまることが増えた
  • 外出を面倒がるようになった
  • 最近、転びそうになったことがある

人との関わりについて

  • 人と会う機会が減ってきた
  • 電話や会話が短くなった
  • 以前楽しんでいたことに、あまり興味を示さなくなった
  • 家にこもる時間が長くなった

安全面について

  • 鍵や財布を探すことが増えた
  • 火の消し忘れや、確認が必要な場面が増えた
  • 薬を飲んだかどうか分からなくなることがある
  • 「まだ大丈夫」と言いながら、生活が少しずつ崩れているように感じる

いくつか当てはまった方へ

これらは、珍しいことでも、特別なことでもありません。

多くのご家族が、あとから振り返ってこう話されます。

「あの頃、すでにサインは出ていたんですね」

大切なのは、不安を大きくすることではなく、今の状態を、言葉にして共有できることです。

では、どう考えればいいのでしょうか?

ここで必要なのは、「頑張って在宅を続ける」か「すぐに入居を決める」かという二択ではありません。

整理すべき主な項目
  • どんな心配があるのか
  • 何が一番不安なのか
  • どこまでなら、今の生活を続けられそうか

それを一度整理することで、次の選択肢が、無理のない形で見えてきます。

私たちができること

― 不安を減らすための、いくつかの仕組み ―

ここまで読んで、「少し当てはまるかもしれない」そう感じた方もいらっしゃると思います。

だからといって、今すぐ何かを決める必要はありません。

私たちがここでお伝えしたいのは、不安を一人で抱え込まなくていい仕組みがあるということです。

毎日の食事が、自然に整うこと

在宅生活では、「食べられているかどうか」は分かっても、何を、どれくらい、どう食べているかまでは見えにくいことがあります。

  • 同じものばかりにならない
  • 無理なく、毎日食事のリズムが整う
  • 食事の時間が、会話のきっかけになる

こうしたことが、特別な努力をしなくても続くことは、体力や気力を保つうえで大切な要素です。

「誰かがいる」安心が、日常になること

何かあったときに、すぐ気づいてもらえる人がいる

それだけで、転倒や体調変化への不安は、大きく変わります。

  • 夜間も含めて人の目がある
  • 状態の変化に、早めに気づける
  • 必要なときに、次の対応につなげられる

「何か起きてから慌てる」ではなく、起きにくい状態をつくるという考え方です。

人と関わる時間が、無理なく続くこと

外出や交流は、「元気な人のためのもの」ではありません。

  • 食事の時間に自然と会話が生まれる
  • 行事や日常の中で、人の気配がある
  • 一人で頑張らなくていい環境がある

こうした関わりが、生活の張りや安心感につながっていきます。

「決めなくていい」場所であること

私たちは、ここを決断の場だとは考えていません。

  • まずは見学だけ
  • 体験してみてから考える
  • 他の選択肢と比べる

どれも、大切な判断のプロセスです。

「今日は決めない」そう決めて来ていただいても、まったく問題ありません。

最後に

このページを読んで感じたことは、整理されていなくても大丈夫です。

整理できていなくても大丈夫です
  • うまく言葉にできない
  • 何が正解か分からない
  • まだ迷っている

そのままで構いません。

今の状況を、一緒に整理するところから始めていただければと思っています。

今の状況に合わせて、無理のない方法をお選びください
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具体的でなくても大丈夫です
今の状況を一緒に整理しましょう