昭和48年2月から平成13年4月までの約30年間、兵庫県警察官として国家の治安を守るために、只一筋に努めてきました。
仲間からも公務員馬鹿と言われる程、何事にも必死に取り組んできました。
順風満帆に見えた黒木の人生でしたが、平成13年4月、勤務中に脳梗塞で倒れました。
脳梗塞のイメージは「意識を失って倒れる病気」と思いがちですが、それは症状の一部でしかありません。
多くの場合、右半身か左半身の手足に力が入らなくなったり、痺れたりする運動麻痺が起こるなど、何かしらの異変(サイン)があります。 この前兆を完全に見逃していました。
一命をとりとめた黒木は病院のベッドの中で、ある言葉を思い出していました。
部下の指導教育の時、また自分の方向性に迷っている部下にずっと言ってきた言葉です。

 

「ファット イズ ライフ(人生って何?生きることって何?)


「自分だけしか歩めない道」

人にはそれぞれ与えられた道があります。
他の人には歩めない、自分だけしか歩むことができない どんなに後悔しても二度と歩めない、かけがえのない道。
広いときもあれば狭いときもある。 登りもあれば下りもある。
その道が果たしてよいのか悪いのか思案に余るときもある。
慰めを求めたくなる時もある。 しかし、その道は、自分だけにしか歩めない、大切な道である。
自分だけに与えられているかけがえのない道である。 休まず歩み続けることで必ず新たな道が開けてくる。
そこに深い喜びも生まれてくる。
人は成功することに意義があるのではなく、努力することに意義がある。
自分に何ができるのか? 自分に与えられた使命、その使命をやり遂げたい。
人のために踏ん張る人生。そんな人生を送っていきたい。
汗を流して働くことは、 どこかで誰かの笑顔が見れる どこかで誰かが喜んでくれる 愚直な精神、いわゆる公務員精神が身体に染みついている事を再確認した瞬間でした。


病院のベッドで警察を辞職した黒木を待っていたのは、辛いリハビリ生活でした。
たとえどんなに辛くても、黒木には目標がありました。
地域の人達と共に、人として当たり前の生活と人生を送ることが困難な人達の拠所となり、側にいて支援していきたい。
その思いを一心に、平成13年8月「ファット イズ ライフ株式会社」を創業しました。
現在の株式会社光栄メディカルにつながる大きなターニングポイントです。
しかし、創業してもすぐにご利用者が増えたわけではありません。
試行錯誤を繰り返し、ともに汗を流すスタッフと毎日反省会をし、小手先ではなく人間力が介護にとっていかに大切かを教え諭す日々の連続です。
黒木の基本姿勢の中心は、いつも「人」がいます。
紆余曲折あったものの、黒木は常に自分や職員、そしてご利用者様が「楽しいかどうか」を考えてきました。
それを実現するためにはどのように成長していくか、その時々で自分自身と向き合い挑戦し続けました。
人生において成功は約束されていません。
しかし努力をする限り、成長は約束されています。
暗い顔をしている社員には「もっと笑顔で・・」と言いたくなるものだが 「楽しく働けてる?」といった社員を気遣う姿勢を見せるのも、社員の成長を考えてのこと。
社員に創業の礎が浸透し始めてから、ご利用者数は伸びていきました。
創業者・黒木月光の介護事業にかける思いと、全ての方々に上質な介護サービスを提供したいという熱い挑戦は、今も変わることなく光栄メディカルの全社員の心にしっかりと根ざしています。